【2026年】マレーシアの治安事情!日本人が巻き込まれやすい犯罪と対策!

マレーシア生活

「マレーシアに移住したいけど、治安が心配……」
「夜に出歩いても大丈夫?」
「銃社会ではないの?」

東南アジアへの渡航を考える際、真っ先に気になるのが「治安」ではないでしょうか。日本は世界でもトップクラスに安全な国ですから、海外に出るとなれば不安になるのは当然です。

結論から言うと、マレーシアは東南アジア諸国の中では比較的治安が良い国です。
しかし、日本と同じ感覚で過ごすと犯罪に巻き込まれるリスクが高くなります。

この記事では、「統計データから見るマレーシアの安全性」と「日本人がターゲットになりやすい犯罪の手口と対策」を徹底解説します。

漠然とした不安を解消し、正しい防犯意識を持ってマレーシア生活を楽しみましょう。

データで見るマレーシアの治安!世界平和度指数ランキング

マレーシアのツインタワー(筆者撮影)

マレーシアの治安レベルは世界的に見てどの位置にあるのでしょうか。

まずは客観的なデータを見てみましょう。

マレーシアの「世界平和度指数」はアジアでトップクラス

クアラルンプールの様子(筆者撮影)

マレーシアの「世界平和度指数」を、Global Peace Indexの2025年版の公式ランキングに基づいてまとめました。

  • シンガポール:6位
  • 日本:12位
  • マレーシア:13位
  • ベトナム:38位
  • 韓国(大韓民国):41位
  • アメリカ合衆国:128位

参考:Global Peace Index

データによると、マレーシアは13位で、日本(12位)に次ぐ高順位となり、2023年(当時19位)から順位を上げています。

なんと、韓国やベトナム、そしてアメリカやフランスなどの欧米諸国よりも上位に位置しているのです。

このデータからも、マレーシアは「戦争やテロのリスクが低く、比較的安定した国」であることが分かります。

ただし、次の大切なことを忘れてはいけません!

「軽犯罪」の発生率は日本より高い

世界平和度指数のランキングが高いからといって、「犯罪が全くない」わけではありません。

殺人や強盗などの「凶悪犯罪」は少ないものの、スリ、ひったくり、置き引きといった「軽犯罪(財産犯)」の発生率は日本よりも圧倒的に高いのが現実です。

「命の危険は少ないが、財布やスマホは狙われている」という認識を持つことが重要です。

日本人とマレーシア人の治安に対する意識の違い

マレーシアの公共機関の駅(筆者撮影)

日本では普通とされる行動が、マレーシアではNG行為であることも少なくありません。

外国人がマレーシアで犯罪に巻き込まれた時に、現地の人の「かわいそう」という声より「常識がない」「なぜ?そんなことをした?」という感想を聞くこともあります。

マレーシアで安全に生きていくためには「日本では……」という考えを一旦捨て、マレーシアでの常識を考慮して行動することが大切です。

現地在住者が警告!日本人が遭いやすい「3大トラブル」と対策

KLCCの夜の様子。比較的安全なエリアですが夜の独り歩きは避けましょう(筆者撮影)

ここでは、実際に日本人が巻き込まれやすい犯罪の手口と、私が実践している具体的な対策を紹介します。

バイクによるひったくり

マレーシア人の主な交通手段は車かバイクです。人々がバイクに乗るはごくごく普通のことです(筆者撮影)

バイクによるひったくりは、マレーシアで最も警戒すべき犯罪です。

歩行中に後ろからバイクが近づき、バッグを強引に奪い去ります。抵抗して転倒し、大怪我をするケースも報告されています。

現地のリアル対策
【車道の反対側にバッグを持つ】
・基本中の基本
・バッグは常に建物側(壁側)に持ちましょう

【バッグを前に持ってくる(ショルダーの場合)】
・後ろにバッグがあると、簡単に取られやすい

チャック付きのバッグを持つ】
・チャックがないと、スリに遭いやすい

【たくさんの荷物を持って出歩かない】
・荷物を多く持っていると、瞬時の行動が取りにくい
・目立つのでターゲットにされやすい

車の窓を開けた状態で停止しない」
膝に乗せている荷物やスマホを取られる危険がある

歩きスマホは絶対にしない」
・特にiPhoneは高く売れるため、格好のターゲットになる
・Grab(配車アプリ)を待つ時も、建物の中で待ち、車が来てから外に出ましょう

時々後ろを振り向きながら歩く】
警戒していることが相手に伝わるため

2人組のバイクには注意する】
・ひったくりは大抵、2人組であることが多い(後ろの人が物を取るため)

マレーシア人は交通手段は車かバイクであるため、バイクに乗ったマレーシア人が道を走っているのは日常的に見る光景です。

その中でバイクを使った犯罪を行う人はごく一部ですが、気をつけるに越したことはありません。

置き引き・スリ

引用:pexels

置き引きは犯罪扱いされないほどに普通に起こり得ますし、周囲からも荷物を置いた人が悪いという認識で対応される可能性があります。

カフェで席を取るためにバッグを置いたり、椅子の背もたれにバッグをかけたりするのは、マレーシアでは「どうぞ盗ってください」と言っているようなものです。

現地のリアル対策
【荷物は膝の上に置く】
・椅子の上や床の上にポンと置いたままにしていると、荷物を持っていかれるリスクは高まる

【フードコートでの席取りでは荷物を利用しない】
・貴重品が入ったバッグでの席取りは厳禁
・マレーシアではものを使って席取りする習慣がない
・ポケットティッシュなどを置いていても「誰かが忘れただけ」と思われやすい
・地元の人はグループで来ている場合、誰かが残ってみんなの荷物を見ながら席取りをしている

【スマホをテーブルに放置しない】
・スマホをテーブルに放置していると、誰かが喜んで持っていきかねない

マレーシア人を含むほとんどの国籍の人は、私物を置いたまま席を離れることはしません。

多くの人はそのことを知っているので「荷物を置いている=スマホなどの高価なものが中に入っている可能性が高い」と、ターゲットにされるリスクが高くなります。

 警察官を装った「ニセ警官」詐欺

引用:pixabay

観光地や繁華街で「警察だ!パスポートを見せろ!」と声をかけられ、バッグの中から財布やパスポートを出させた隙に現金を抜き取る手口です。

現地のリアル対策
【警察手帳(IDカード)の提示を求める】
本物の警察官なら必ず持っている

個人情報を渡さない】
財布やパスポート、クレジットカードなどの個人情報を絶対に渡さない

【「日本大使館に電話する」と言う】
相手が怯んだら、ニセモノの可能性が高い

実際に私の夫は「日本大使館に電話する」と言って、その場で電話をするそぶりを見せたことがあります。そうすると、相手はすぐに逃げていきました。

日本大使館が請け負ってくれるかどうかはさておき、いざという時のために、日本大使館の電話番号を入れておくことをおすすめします。

【エリア別治安マップ】クアラルンプールで注意すべき場所

人気のない裏道。人気のない場所の独り歩きは避けましょう(筆者撮影)

東京でもエリアによって雰囲気が違うように、クアラルンプール(KL)市内でも治安の良いエリアと悪いエリアがはっきり分かれています。

治安が良いエリア
【モントキアラ (Mont Kiara)】
・多くのコンドミニアムが厳重なセキュリティゲートで守られている
・歩道も整備されて、比較的安心して歩ける

【デサパークシティ (Desa ParkCity)】
・街全体が巨大なゲートで囲まれた計画都市
・エリア内は警備員が巡回
・夜間のジョギングも可能

【KLCC周辺】
・観光客やビジネスマンが多く、警備体制もしっかりしている
・スリには注意が必要

注意が必要なエリア
【チョウキット (Chow Kit)】
・市場があり活気がある
・路地裏は薄暗く、薬物取引などの噂も絶えないエリア
・用がない限り近づかないのが無難

【プドゥ (Pudu)】
・古い下町で、美味しい屋台も多い
・夜間は人通りが少なく、犯罪に巻き込まれる危険が高まる

【ブリックフィールズ (Brickfields)】
・KLセントラル駅のすぐ裏手にあるインド人街
・昼間は観光地として人気の場所
・夜は雰囲気がガラリと変わる

日本人は、良くも悪くも目立ちます。特に、現地に慣れている人かそうでないかは、相手にすぐに伝わりますので、昼間であっても単独行動を避けるのが賢明です。

また、単独行動をする場合は、人目の少ない場所は避けましょう!特に治安の悪いエリアでの夜間の独り歩きは危険です。

住むのに安全な場所について知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

意外な落とし穴!「交通事故」と「犬」のリスク

市場や駐車場などあちこちで犬を見かけます(筆者撮影)

犯罪以外にも、マレーシア生活で命を守るために知っておくべきリスクがあります。

それは、マレーシアの交通マナーの悪さと、のリスクです。

犯罪よりも怖い?交通マナーの悪さ

正直なところ、犯罪に遭う確率よりも交通事故に遭う確率の方が高いかもしれません。

マレーシアの運転マナーは荒く、バイクが歩道を走ったり、信号無視をしてきたり、逆走したりすることが日常茶飯事です。

マレーシアは運転マナーが悪いというのは、日本人から見た見方であって、マレーシアではごく普通のことです。

現地のリアル対策

【青信号でも信用しない】
・歩行者用信号が青でも、右左折車が突っ込んでくることが多い
・必ず左右を確認しましょう

【歩道がない道が多い】
・高級住宅街以外は歩道が整備されていないことが多く、車道の端を歩く必要がある
・極力Grab(タクシー)移動が安全

バイクが原因で怪我をしたとしても、外国人である私たちは立場が弱いのが現実です。

最も良いのは怪我をしないことですので、事故に巻き込まれないためにできるだけの対策をしましょう。

犬に注意

写真に写っているのは一匹だけですが周囲に群れがいました(筆者撮影)

イスラム教徒が多いマレーシアでは犬は不浄とされていますが、中華系エリアや工業地帯には野犬がいます。狂犬病のリスクは低いとされていますが、ゼロではありません。

群れている野犬を見かけたら、目を合わせずに静かに距離を取りましょう。また野犬でなくても、家で飼われている犬が、狂犬病対策をしているとは限りません。

現地のリアル対策

【傘を持っていく】
・野犬を見つけると驚かさないように静かに傘を開く
・そっと自分と犬との間に傘を置くことで自然に距離をとりやすくなる

【万が一噛まれた時】
・すぐに病院に行く
・「出血が少ない」「傷口が浅い」など、あまり重症とは感じない場合でも病院に行きましょう
・必要に応じて狂犬病の予防接種をしてもらいましょう

【犬が多いエリアに行かない】
・車(特に放置車)が多く止まっている場所、人の少ない場所などには犬が多くいる可能性がある(放置車の下で寝ていることが多い)
・基本的に犬たちは攻撃的ではない
・彼らのエリアに入った場合、テリトリーを守ろうとする意識が働き、襲ってくるリスクが高まる

【絶対に走って逃げない】
・走って逃げると、犬は追いかけてくる

傘で犬と自分の距離をとる方法は、マレーシア人の友人たちから学びましたが、とても役立っています。

万が一の時の緊急連絡先リスト

引用:pexels

どんなに気をつけていても、トラブルに巻き込まれる可能性はあります。

【マレーシア緊急連絡先】

  • 警察・救急車・消防(共通):999(日本の110番・119番にあたる)
  • 在マレーシア日本国大使館:03-2177-2600(代表)
    ※パスポート紛失や事件・事故の相談窓口
    (参照:在マレーシア日本国大使館公式サイト)
  • ツーリストポリス(観光警察):03-2149-6590
    ※英語が通じやすく、観光客のトラブルに対応してくれる

以下の番号は必ずスマホに登録しておきましょう。

「防犯意識」があればマレーシアは安全で快適な国

マレーシアの青空とココナッツの木(筆者撮影)

マレーシアの治安について、少し怖いことも書きましたが、過度に恐れる必要はありません。

私自身はマレーシアで生活していて「銃声を聞いた」「暴行を受けた」など、怖い経験をしたことはありません(地元の友達の助けや、アドバイスのおかげだと思っています)。

基本的には親日家で優しい人が多く、困っているとすぐに助けてくれる温かい国です。

大切なのは「日本とは違う」という事実を受け入れ、適切な防衛策をとることです。

  • 歩きスマホをしない
  • 荷物から目を離さない
  • 夜間の危険なエリアには近づかない
  • 移動はGrabを活用する

上記の4つを守るだけで、トラブルに遭う確率はグッと下がります。

正しい知識程よい緊張感を持って、マレーシアでの素晴らしい生活や旅行を楽しんでくださいね!

この記事を書いた人
Mako

マレーシア・日本 2拠点生活 15年目

マレーシアの地方での長期滞在を経て、現在はマレーシアの都市を拠点に活動中。
「田舎のローカル生活」と「都市の最新トレンド」の両面を熟知しているのが強みです。

多民族国家ならではの「多様性を尊重する文化」に15年間触れ続け、現地の人々の寛容なマインドセットを肌で感じてきました。

観光ガイドには載っていない、長年の在住経験に裏打ちされた「マレーシアのリアルな空気感」と「生活者の視点」をお届けします。

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