「マレーシアでの生活って、実際いくらかかるんだろう?」
「クアラルンプール(KL)への転職を考えているけど、お給料でちゃんと生活できるか不安…」
マレーシアへの移住や転職を考え始めたとき、真っ先に気になるのが「生活費」ではないでしょうか。
私は、マレーシアと日本を行き来する生活をして15年ほどになります。
マレーシアの急激な発展や、円安の影響が伴い「生活費が大幅に変動しているなあ」というのが正直な感想です。
この記事では、2025年12月現在のリアルな情報に基づき、現地在住者の視点からマレーシア・クアラルンプールの生活費を解説します!
マレーシアの移住を考慮している方の参考になれば、幸いです。
マレーシア・クアラルンプールのリアルな生活費モデルケース

マレーシアのコンドミニアム
クアラルンプールでの単身者の生活費目安は月15万円~25万円程度です(ライフスタイルによりますが)。
カップルだと38万円前後、家族連れ(子ども1人)だと約65万円が目安です。
下記の単身者、カップル、家族連れのそれぞれのライフスタイルを想定し、生活費モデルケースについて考えてみました。
- 単身者:節約派(ローカル満喫の生活費目安)
- 単身者:快適な生活を想定した生活費目安
- カップル:ゆとりのある2人暮らしの生活費目安
- 家族連れ:学校も視野に入れた生活費目安
では、それぞれのプランについて詳しくみていきましょう。
単身者:節約派ローカル満喫の生活費目安(月約15万円~)

プールサイドからライトアップされたコンドミニアム
ローカルフードを楽しみ、交通は公共機関をメインに使う節約派の単身者の場合、生活費は月約15万円です。
詳細の目安について下記にまとめました。
1500RMという家賃の目安は、スタジオタイプのコンドミニアムを想定しています。
ルームシェアをする場合は、値段が下がる可能性が高いでしょう。
単身者:中心地で快適暮らしの生活費目安(月約25万円~)

人気のおしゃれカフェ・The Lemon Treeのメニュー
KL中心部や日本人に人気のモントキアラエリアを選び、一人暮らし用のコンドミニアムで快適に暮らす場合、月25万円〜の生活費を考えておくと良いでしょう。
詳細を、下記に紹介します。
外食(アルコールを含む)や日本食を楽しみ、エステサロンに通ったり、移動に配車アプリのGrabを使用したりするなどの快適さを重視したライフスタイルを想定しています。
マレーシアの現地採用で働く方の多くに、人気の生活スタイルです。
カップル:ゆとりのある2人暮らし生活費目安(月約38万円~)

コンドミニアムのリビングの様子。タイミングが良ければ家具付きの部屋が見つかることも
カップルで生活する場合38万円〜の生活費を考えておくと、週末は少し遠出をしたり、趣味にお金を使ったりと、ゆとりのある生活が送れるでしょう。
詳細を下記にまとめました。
日本人に人気のエリアでグレードの高いコンドミニアムに住み、ゆとりのある生活を送ることを想定した生活費です。
エレベーターで降りるとすぐ下に、カフェやスーパー、ショッピングモールがあるようなコンドミニアムに住む場合、家賃が高くなります。
また、外食中心にするのか、自炊をするのかによっても食費は大幅に変わります。
家族(子ども1人):学校も視野に入れた生活費目安(月約64万円~)

家族が住める大きさのコンドミニアム。こちらは大きなダイニング、バルコニー付きでした。
家族連れで、子供を学校や幼稚園に通わせながら生活する場合の生活費は、64万円〜を考えておく必要があります。
詳細を下記にまとめました。
日本人駐在員が多く住むエリア、学校が多いエリアの3LDKコンドミニアムに住み、自家用車を所有することを想定しています。
家族連れの場合、生活費で最も大きなウェイトを占めるのは「教育費」。
インターナショナルスクールや日本人学校に通わせる場合、学費だけで月10万円以上かかることも珍しくありません。
また、夫婦二人暮らしに比べて、セキュリティや病院の位置などを重視して住む場所を選ぶことでしょう。
外国人の家族が好むエリアでのマレーシアの生活費は、少し割高の傾向です。
生活費のリアルな内訳を徹底解剖!日本との物価比較

ツインタワー。KLCCエリア周辺です。家からツインタワーが見える物件が人気な場所だそうです。
マレーシアでは日本と比べて「安いもの」「高いもの」が存在します。
これらのポイントを知ることで、マレーシアでの生活費を理解しやすくなります。
では、各費目の内訳をさらに詳しくみていきましょう。
①家賃:エリアと物件タイプで大きく変わる!

TTDIエリアのコンドミニアム(友人宅)から見る夜景。小さくツインタワーが写っています。
マレーシア生活の最大のメリットは、住居費の安さです。
日本では考えられないような価格で、プール・ジム・24時間セキュリティ付きの「コンドミニアム」に住めます。日本人に人気なエリアと、その特徴をまとめました。
【人気エリアの家賃相場と特徴(単身者向け)】
| エリア | 特徴 | 相場 |
| KLCC(中心部) |
|
RM2,500~ |
| モントキアラ |
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RM2,200~ |
| バンサー |
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RM2,000~ |
| TTDI・Damansara |
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RM1,800~ |
この4つのエリアに絞った場合、私が好きなエリアはTTDI・Damansaraです。あくまで個人の意見ですが、比較的庶民的で暮らしやすいイメージを持っています。
一方、最近マレーシアに駐在員として移住する予定の友人は、企業からモントキアラ周辺をすすめられています。
理由は「日本人が多いから、きっと安心して暮らせるだろう」「他の社員もそこに住んでいるから」だそうです。モントキアラ周辺は、日本企業も推しているエリアだと伺えます。
②食費:ライフスタイルで費用が2倍以上に!

中華系マレーシア人や日本人に人気のとんかつレストラン・MAISON
食費は、自炊中心か外食中心かによって大きく変わります。
特にクアラルンプールではローカルフードから、ちょっとおしゃれなレストランに至るまで多くの多国籍料理が存在します。
自炊の場合でも、日本食をどれほどの頻度で作るかも考慮するポイントです。
そのため、生活スタイルによっては、食費が2倍以上になる可能性もあります。
ローカルフードは激安!

マレーシアでよく見かける典型的なホーカーセンター
マレーシアの食文化の象徴である「ホーカーセンター(屋台街)」やローカル食堂は、地元の人も好む場所です。1食RM8~15で食事ができます。
ナシレマ、チキンライス、ラクサなどはもちろん、エコノミーライスと言われるご飯とおかずを選ぶシステムも人気です。
スーパーでの買い物

お米コーナー。31RMと表示されているのは日本米に近いカルフォルニア米(Calrose rice)SUMOです。
日本食材が売られているスーパーもありますが割高なので、日本食中心の生活だと食費は上がるでしょう(私は節約のため日本から調味料を持ってくることが多いです)。
ここで日本より安いものと高いものについて、まとめました。
牛乳やチーズなどの乳製品は比較的高く、その中でもアルコール類がとりわけ高いイメージです。
イスラム教国のため酒税が非常に高いことが理由で、缶ビール1本がRM10(約380円)以上することも珍しくありません。
レストランでも、ビールやワイン、カクテルなどのアルコールを毎回注文していると、外食費が一気に跳ね上がります。
他のものが比較的安く手に入るだけに、アルコールの費用の高さが目立つことは否めません。
マレーシア統計局が発表している消費者物価指数(CPI)では、食料品や交通費の価格動向を客観的に把握できます!
▶マレーシア統計局(Department of Statistics Malaysia Official Portal):https://www.dosm.gov.my/
③水道光熱費・通信費:常夏の国ならではの注意点

クアラルンプール近郊の高速道路
光熱費の目安は、下記のとおりです。
マレーシアは一年中夏なので、光熱費の主役は電気代(特にエアコン)です。
コンドミニアムによっては、電気代や水道代が割高になる可能性もあるため、不動産会社に確認することも大切です。
また場所によっては比較的涼しいようで、エアコンをほとんど使わないと言っている友人も珍しくありません。
④交通費:Grabが安くて便利!

マレーシアのガソリンスタンド
KLでは車がなくても、Grab(配車アプリ)と公共交通機関を組み合わせれば快適に生活できます。
マレーシア転職と生活費Q&A

コンドミニアムの下の風景。カフェショップやちょっとした広場があるコンドミニアムも。
最後に、マレーシアへの転職や移住を考えている方からよく聞かれる質問にお答えします。
Q1. マレーシアの生活費は高く感じるのですが?

とあるクアラルンプールの風景。一軒家が広がる住宅街とコンドミニアムが混在している地域も。
A. 最近の円安の影響が大きく、正直なところ「高くなってきたな」と感じています。
以前は1RM=25円で計算した時期もあったのですが、今は残念ながら1RM=40円(実際は38円ですが40円と計算した方が簡単なので)と計算しています。
マレーシア自体の物価が上がってきていることに加え、日本人が好むエリアは高級住宅街であることなども大きな理由です。
とはいえ、上記で紹介した生活費だと、日本と比べてもかなり高い生活水準の環境で生活できるでしょう。
Q2. クアラルンプール以外の都市の生活費はどうですか?

ペナンのコンドミニアム(友人宅)から見える景色。オーシャンビューです。
A. ペナンやジョホールバルは、KLより家賃が安い傾向にあります。
世界遺産の街ジョージタウンがあるペナン島や、シンガポールに隣接するジョホールバルも人気の移住先です。
これらの都市は、クアラルンプールに比べて家賃が1~3割ほど安い可能性があります。
ただし、KLほど公共交通機関が発達していないため、日常生活を送るのに車が必須となるでしょう。
車の出費と維持費がかかる点を、考慮する必要があります。
まとめ:マレーシアは生活費を抑えながら豊かに暮らせる国

コンドミニアムのプール
今回は、マレーシア・クアラルンプールのリアルな生活費についての目安をお伝えしました。
一見「高い!」「日本と変わらない」と感じるかもしれませんが、ジムやプール付き、セキュリティがしっかりとしたコンドミニアムでの暮らしです。
生活水準が上がり、いろいろな文化の違いを楽しみながら生活を満喫できるので、マレーシアの暮らしに満足している方は少なくありません。
また、食費などを工夫するなら、生活費は抑えられます。
住むエリア、ライフスタイル、住居環境に合わせて、マレーシアの生活を楽しんでください。



【筆者の個人的な感想】
私たちは夫婦で生活していますが、セキュリティはしっかりしているものの、グレードの高くないコンドミニアム(人気エリアではない)に住み、自炊中心です。
日本で生活する感覚で節約しながら暮らした場合、月によってばらつきがあるものの、15〜20万円前後でも十分ではないかと感じています。
今回この記事を書くにあたって、マレーシア在住日本人の平均生活費を知り、正直驚きました。